同好会情報:俳句サロン「道草」(俳句)


会員近影 浜離宮・浅草を巡る吟行ツアーにて(H30.11.21)
 俳句サロン「道草」も、お蔭様で9年目に入りました。

 俳句サロン「道草」は、住田先生はじめ会員一同が毎月第三水曜日に元気に集い、楽しく俳句を作っています。教室はいつもの人形町区民館です。11名のメンバーで俳句研鑽に努めており、仲間の増えることを全員で期待しています。
 新しい仲間と一緒に、日本の「四季の移ろい」や古来から伝わる日本文化を学びましょう。そして、日々の生活の「新しみ」「面白み」を、17音に表現しましょう。ご一緒に楽しい時間を過ごすことが出来れば嬉しいです。
 入会されて最初に授業に参加して下されば、一気にこの雰囲気が理解されることを確信しております。あと5名ほどの新会員が増えることを期待しております。最下段の「同好会情報」にあります連絡先、もしくは県人会事務局に、お気軽にご連絡下さい。お待ちしています。

同好会からのお知らせ

2019/11/29:行田市俳句連盟・「清流句会」、ふるさとひょうご俳句サロン「道草」、 「元気に百歳」クラブ俳句サロン「道草」による合同吟行句会を開催
 令和1年11月20日(水)、「元気に百歳」クラブの「道草」には、第184回目の句会であり、東京兵庫県人会の「道草」の方では、第100回目の句会が、上述のように行田市俳句連盟・「清流句会」との合同吟行句会となり、行田市の明治の俳人川島奇北が眠る長光寺に、30名の会員が集いました。

 私たち「道草」組は、午前10時半、JR高崎線「吹上」駅中央改札口に集合の予定でしたが、約10分ほどの遅れで、吟行参加者15名が全員揃いました。そして、予約していたマイクロバスに乗り、秩父連山を遠望しながら、武蔵野平野のど真ん中に居るのかと思うような、広大な青空の続く道を、五日前に文化審議会から、特別史跡の指名を受けた「さきたま古墳公園」を目指して、私たちのバスは走りました。

 間もなく、みどりが広がる広大な古墳公園の駐車場に到着、ここからは徒歩での古墳めぐりが始まりました。先ずは円墳である丸墓山古墳に登り行田市内を一望、それよりも何も古墳公園の広さに驚きました。後は全員が三々五々に、八つの前方後円墳の中から稲荷山古墳、将軍山古墳、二子山古墳などを巡り、最終的には埼玉県立「さきたま史跡の博物館」を見学し、古墳から発掘された埴輪の数々や、注目のワカタケル大王(雄略天皇)に捧げられたという国宝の「金錯鉄剣」など、古代人のくらしを実証する遺品の数々を鑑賞しました。約50分の吟行でした。

 そして次は、行田市街に位置する忍城址のある「水城公園」を巡り、ここでも約50分の吟行をしました。現存の忍城自体は、昭和63年(1988年)に再建されたものですが、城門の案内板を拝読し、紅葉の美しい閑静な城内の雰囲気から、忍城の嘗ての堅固さを偲ぶことでした。忍城址から水城公園のメインである忍沼へ向かう途中には、行田市の嘗ての特産品である足袋の博物館もありました。

 この後、行田市俳句連盟会長、副会長はじめ清流句会の方々が待つ長光寺に「道草」組も向かい、午後1時過ぎには到着したでしょうか。地元の皆さん16名は、それぞれ2句ずつ、合計32句を、予め長光寺に先行した住田先生に提出していただきました。先生がこれを短冊に写している最中に、「道草」組も到着し、先生が準備をして下さった「吟行七つ道具」の中の「投句用紙」で、夫々の句を提出しました。先生が合計60句を短冊に写していただいている間に、長光寺の句会の会場では、集まった32名の方々の自己紹介を和やかなうちに実施、笑い声が絶えませんでした。やがて住田先生の写し終えた60句の短冊が、これも準備された会場正面の掲示板に披露され、いよいよ本日の吟行句会の開会です。
 住田先生の句会の進め方の説明があり、行田市俳句連盟の皆さまには初めての句会方式で、幾つかの質問が飛び交いましたが、掲示板の前に全員が集まっての選句が始まりました。皆さんが詠まれ、そして選句の関門を通過された天賞句と最多得票賞(☆印)句は次の通りです。

 嘱目1.
 ◎『狂ひ咲きおらが古墳も国宝に』  三沢 一水    天3
 ◎『鉄剣の語りは無限小春空』    新井 尚義    天3
 ◎『風轟々古墳の里の冬畳々』    坂上 まさあき  天2
 ◎『円墳を上れば四方の冬田かな』  須加 信子    天1
 ◎『冬知らず将軍眠る古墳かな』   井上 蒼樹    天1
 ◎『冬ざれや古代秘めたる古墳群』  芦尾 白然    天1
 ◎『天高し古への声吹上る』     奥田 和感    天1
 ◎『墳丘を十一月の風転げ』     君塚 明峰      ☆11

嘱目2.
 ◎『円墳の泰然として枯れゆけり』  島崎 もと    天5
 ◎『山眠る古墳は刻をねむらせて』  若林 水翁    天4
 ◎『寒風を黙し受け止む忍城門』   芦尾 白然    天3☆13
 ◎『水攻めの沼とは知らず浮き寝鳥』  原 晶如    天2
 ◎『鯱も帯解き祝い踊るがに』    須加 敏子    天2
 ◎『水攻めの沼をはべらせ城小春』  三沢 一水    天1
 ◎『天守より足袋の名残の蔵の址』  長谷川 幸江   天1
 ◎『菊香る城へと回す車椅子』    飯塚 よね子   天1
 
(道人の一句)
 冬ぬくき奇北の偉業奉る寺  住田 道人

 嘱目1.では、三沢 一水さんの句「狂ひ咲きおらが古墳も国宝に」が、高得票で天賞三つを獲得されました。冒頭のところで紹介しましたように、文化審議会から特別史跡の指名を受けたばかりの古墳群、これを見事に捉えられたことへの選者の称讃でありましょう。まさに「おらが国宝」です。
 同じく新井 尚義さんの句「鉄剣の語りは無限小春空」も、天賞三つを獲得され、私たち「道草」組が「さきたま史跡の博物館」を訪問して、古代の暮らしを遺した埴輪もさることながら、ワカタケル大王の鉄剣の金文字に、くぎ付けになったインパクトに応えて下さいました。まさに歴史の無限を思い起こさせる一句になりました。
 次は坂上 まさあきさんの句「風轟々古墳の里の冬畳々」が、天賞二つの獲得です。この句は息を切らせて上った快晴の丸墓山の頂上に立って、轟々と吹きつける風を受け、故郷の古墳群の冬が深まることと、深まる古墳群の歴史も、下五の「畳々」に込められているように思います。選者の琴線に触れたのでしょうか。
 次に須加信子さんの句「円墳を上れば四方の冬田かな」が、天賞一つを獲得、この句は広大に広がる冬田は、田が産んでいく豊かな収穫を誇っているように、あるいは祈っているように、読者には感じられます。気持ちの良い一句でした。
 次に井上 蒼樹さんの句「冬知らず将軍眠る古墳かな」も天賞一つを獲得、この句は寒い冬の来たことも知らず、というか気にもかけず、この古墳塚に眠っているのだろうという詠み手の感慨に、選者は共感したのだと思います。史跡の博物館の展示品が甦ります。
 白然の句「冬ざれや古代秘めたる古墳群」も天賞一つをいただきました。詠み手は史跡博物館の埴輪の数々に、古代の暮らしが秘められていることを感じ、句にしたいと思いました。中七は「古代を秘むる」が適切でしょうか。
 次に奥田 和感さんの句「天高し古の声吹上る」も天賞一つを獲得、上五の「天高し」は、あの日の空の高さから、思わず出てきた季語、下五の「吹上る」に、選者は、本日下車してきた「吹上」駅が浮かんだに違いありません。如何でしょうか。
 嘱目1.の最多得票賞(☆印)は、11票を獲得した君塚 明峰さんの句「墳丘を十一月の風転げ」に輝きました。この句は、幾つもの古墳のある丘に、吹き付けていたあの強風を、中七、下五で「十一月の風転げ」と表現したところが、選者の共感を呼んだのだろうと思います。見事でした。
 選外ではありましたが、高得票を獲得された諸貫節子さんの句「鉄剣の語るいにしえ返り花」と、島崎 もとさんの句「浮寝鳥沼の仔細を知りつくし」は、高得票を獲得されて、印象的でした。

 嘱目2では、島崎 もとさんの句「円墳の泰然として枯れゆけり」が、天賞五つを高得票で獲得されました。この句は冬を迎えた円墳の枯れていく様子を、まさにその不動の姿と堂々とした位置の確かさで、詠みあげた一句であると思います。選者の皆さんは、まさに中七の「泰然として」に、天賞に推す迫力を感じ取られたのだと思います。
 次に、若林水翁さんの句「山眠る古墳は刻をねむらせて」が、天賞四つを獲得され、得票も12票で、あと一歩で最多得票賞(☆印)に届く句でありました。中七、下五の「古墳は刻(とき)をねむらせて」に、古墳公園の永遠の姿を思いますし、古墳公園のこれまで刻んでこられた歴史の長さに拍手を送ります。
 次に、芦尾 白然の句「寒風を黙し受け止む忍城門」が、天賞三つと得票13票で、最多得票賞(☆印)をいただきました。有難うございます。望外の出来事です。沼の中に建立された忍城が、嘗ての攻防戦で落城することはなかったと聞き、厳しい寒風を黙って受け止めている城門の堅固さを詠みました。
 次に原 晶如さんの句「水攻めの沼とは知らず浮寝鳥」が、天賞二つと高得票を獲得しました。冬の沼に静かに浮かんでいる水鳥を、下五で「浮寝鳥」と表現して、冬の侘しさを季語「浮寝鳥」に語らせたのは、良かったと思います。
 次に、須加 敏子さんの句「鯱も帯解き祝い踊るがに」も、天賞二つを獲得しました。季語の「帯解き」は、「七五三」のお祝に関連するお話でしょうか。それとも「さきたま火祭り」に関連することで、「鯱も帯を解いて祝いの踊りに興じているのか」ということでしょうか。
 次に三沢 一水さんの句「水攻めの沼をはべらせ城小春」が、高得票で天賞一つを獲得しました。沼の中に建立されていたという不沈であった忍城です。まさに沼をはべらせていたと表現して然るべきでしょう。下五の「城小春」の季語が、安寧の働きをしました。
 次に長谷川 幸江さんの句「天守より足袋の名残の蔵の址」も、天賞一つを獲得、城に上った日、天守から見る嘗て行田の特産物と言われた足袋の蔵、今やその特産物も過去のものとなった鎮魂の句ではないかと思います。
 次に飯塚 よね子さんの句「菊香る城へと回す車椅子」も、天賞一つを獲得しました。言わずもがなの句であるかと拝察しますが、中七の「城へと回す」に、車椅子に乗られている方の元気さが物語られていると思います。元気のいただける句です。
 選外ではありましたが、須加信子さんの句「枯蓮や小沼に刺さる矢のごとく」も印象に残る一句でした。忍城に残る沼の枯蓮から、さながら古戦場を思い浮かべる句になっていると思いました。

 最終的には少し時間に追われて、急いだ場面が無きにしも非ず.というところですし、皆さんへのご質問もおありだったでしょうし、また、ご感想をお聞きできた訳でもありません。お話を聞かせていただいた方のご意見として、「良い勉強になった」ということ、「思ったよりもお話が出来、楽しかった」と言ってもらえたこと、日頃の句会のしきたりというか、方法が異なっていても、新たな刺激を受けたことには違いありません。皆さん本当に有難うございました。これを糧に、また新たな俳句への道を邁進いたしましょう。
 末筆になりましたが、本会開催に絶大なご厚志を賜り、本会推進を図って下さいました。当日はご体調を崩されて、誠に残念ではありましたがご出席いただけなかった川島清實様に、厚く御礼申し上げます。有難うございました。それでは皆様、御機嫌よう。(芦尾白然記)

同好会情報

代表者氏名:芦尾 芳司(東京兵庫県人会顧問)
メールアドレス:ashio.yo@diary.ocn.ne.jp
電話番号:045-892-0438
FAX:045-892-0438
会からのメッセージ:【住田先生のご紹介】
 住田道男さんは「元気に百歳」クラブの俳句サロン「道草」を主宰されていて、初心者に俳句を解りやすく指導され、参加者から喜ばれております。
 また似顔絵を得意とされる人気者の明るい先生です。
 NHK全国俳句大会に二年連続して入選されておられ、今なお俳句の奥の深さを研究されています。
活動状況案内:○スケジュール 毎月第三水曜日 13:30〜16:30

○講   師 住田道男 先生
○場   所 中央区集会場(主として人形町区民館)
○費   用 
(1)入会金  2,000円
(2)月謝   1,000円/月
(3)講師謝礼 1,000円/年2回(7月、12月)

○持 参 品 毎回筆記用具はご持参ください
○募集会員数 20名程度
入会のお誘い(WORD):入会のお誘い(WORD)のダウンロード

執務をされる住田先生(H30.9.19)

作句発表の様子です。

住田先生の講評時間です。

坂上まさあきさんへ皆勤賞を贈呈(H29.3.15)

居酒屋浜町亭での二次会にて。(H30.9.19)

俳句上達と健康を祈願した区民館近くの水天宮様

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