同好会情報:俳句サロン「道草」(俳句)


第八回開催(H24.2.23)の様子
 俳句サロン「道草」も、お蔭様で6年目に入りました。

 俳句サロン「道草」は、住田先生はじめ会員一同が毎月第三水曜日に元気に集い、楽しく俳句を作っています。教室はいつもの人形町区民館です。11名のメンバーで俳句研鑽に努めており、仲間の増えることを全員で期待しています。
 新しい仲間と一緒に、日本の「四季の移ろい」や古来から伝わる日本文化を学びましょう。そして、日々の生活の「新しみ」「面白み」を、17音に表現しましょう。ご一緒に楽しい時間を過ごすことが出来れば嬉しいです。
 入会されて最初に授業に参加して下されば、一気にこの雰囲気が理解されることを確信しております。あと5名ほどの新会員が増えることを期待しております。最下段の「同好会情報」にあります連絡先、もしくは県人会事務局に、お気軽にご連絡下さい。お待ちしています。

同好会からのお知らせ

2018/1/22:第78回 俳句サロン「道草」を開催しました
地下鉄日比谷線の人形町駅で下車し地上に出ると、今にも雨が降り出しそうな重
たい曇天でした。新年最初の「道草」は、久松町区民館にお世話になりました。今
年は久松町からスタートです。本日の出席者は、太田一光さん、大西六訥さん、久
保竹里さん、坂上まさあきさん、伊達瀬音さん、原晶如さん、白然の7名で、お家
の事情で都合がつかなかった方、今一つ体調が整わない方などなど、君塚明峰さ
ん、木村栄女さん、田中空雅さん、藤原波古さん、本間傘吉さんの5名の方が欠
席。ただ波古さんと傘吉さんは投句で参加して下さいました。なお、後述します
が、栄女さんと空雅さんからは、お手紙やメールで句を送って下さったので、住田
先生は特別投句として記録に残して下さいました。

住田先生は開講に際して、配布して下さった資料は、昭和、平成時代に活躍され
亡くなられた俳人30名の方々の作品を掲げたものでした。披露されている句の一
つひとつが深く、重く感じられます。それぞれ人生の一シーンが語られているよう
です。竹里さんが、掲載された方々の年齢を調べられ「俳人はやはり長寿だ
なぁ」と仰っていました。

住田先生が「皆さんもこれまで何度か詠まれ、もう言い古された季語かと思いま
すが」と仰って、白板に提示された本日の席題は、席題1.「初富士」。席題
2.「初鏡」。席題3.「当季雑詠の自由題句」。です。皆さんが詠まれた句の中
から選句された天賞句並びに最多得票賞句(☆印)を、下述のとおりご披露致しま
す。

席題1.「初富士」
◎『初富士や自立自尊を胸に問ふ』 白然

席題2.「初鏡」
◎『初鏡揺るる心もうつしけり』 白然
◎『湯を浴びて頬もほんのり初鏡』 一光
◎『磨かれて吾に問ひけり初鏡』 晶如

席題3.当季雑詠の自由題句
◎『朝まだき寒月鎌を研ぎ澄ます』 傘吉(投句)
◎『遠ざかる地震の記憶や黄水仙』 六訥

(道人の一句)
初富士や秩父連山平伏しぬ  住田道人

席題1.では、白然の句「初富士や自立自尊を胸に問ふ」が、天賞一つと最多得
票賞(☆印)を獲得しました。初富士の不変の姿に、己の在り様を問うておりまし
た。季語の「初富士」は住田先生が仰せのように、俳句愛好者がこれまでも多く詠
み込んで来た句でしょうし、「道草」の皆さんは、何か新しい発想を織り込んで富
士山を見直そうと挑戦されましたので、選句では全句に票が散りました。これは珍
しいことでした。

席題2.では、これまた白然の句「初鏡揺るる心もうつしけり」が、天賞一つと
最多得票賞(☆印)を獲得しました。本来、見えない、写らない心を「うつしけ
り」と、下五で表現してみました。ご理解をいただけて嬉しかったです。そしても
う一句、一光さんの句「湯を浴びて頬もほんのり初鏡」も、最多得票賞句(☆印)に
輝きました。この句の中七「頬もほんのり」で、桜色にほてる頬を初鏡の中に見た
新鮮さが、選句した方々の共感を呼んだのだと思います。また晶如さんの句「磨か
れて吾に問ひけり初鏡」が天賞一つを獲得しました。この句は「磨かれた初鏡
が、吾に何を問うたのか」ということか、「初鏡が別の何かに見立てられたの
か」ということになるのでしょうが、この句もまた「実際には写っていない何
か」が、ポイントのように思います。徒然草の235段が、頭に浮かんできまし
た。

席題3.では、投句された傘吉さんの句「朝まだき寒月鎌を研ぎ澄ます」が、天
賞三つと最多得票賞句(☆印)を獲得されました。天賞に選んだ方々は、中七、下五
の「寒月鎌を研ぎ澄ます」に、冬の冷え冷えとした暗空の透明感に共感されたよう
です。ただ、口を揃えて言われたのは、上五の「朝まだき」の表現に、疑問の余地
があるのではないかということでした。東の空が白白してくる朝明け、西の空はま
だ夜が残るという状態が「朝まだき」だとすれば、「冴え冴え」とした「冬の未明
の空に見る清澄感が表現できているだろうか」ということになるのでしょうか。表
現というのは難しいですね。もう一句、六訥さんの句「遠ざかる地震の記憶や黄水
仙」が、天賞二つと、これまた最多得票賞句(☆印)に選ばれました。この句は模範
的な「とりあわせ」句だと思われます。一光さんが仰せのように、23年前に大震
災を慰問された皇后陛下が長田震災地の片隅に、そっと置かれた水仙の花束が思い
起こされる句になりました。ただ、残念なことに「『黄水仙』は、春の季語であ
る」との瀬音さんのご指摘で、多くの方がハッとすることでした。俳句は推敲の最
後まで気をつけねばなりません。後で六訥さんは「下五は『水仙花』で良かったの
かぁ」と、呟いておられました。
このほか自由題句で話題になりました高得票句をご披露します。
『寒き朝地震越えて立つ神戸人』 竹里
『缶蹴りの子らの去りにし小正月』 まさあき
『くさぐさの枯るる閑けさ鳰の笛』 晶如

前述しましたように、この1月の中で、空雅さんと栄女さんがお手紙やメールで
披露された句を、住田先生が特別投句をして披露して下さいました。次の通りで
す。
『箱根路を駆け参じたや初句会』 栄女
『大枯野大樹一本すくと立つ』 空雅
お二方それぞれに、近況を語られる句になっていると思われます。皆さんで是非
とも吟味していただければ幸甚です。実は栄女さんは、さらに「道草」当日の17
日に、白然宛にもう一句、次の句を送って来て下さいました。
『紺碧の線上ゆるく初荷船』 栄女
如何でしょうか。この句もご事情で旅先の三浦半島三崎にあり、そこで詠まれた
句ですが、小生が人形町に向けて出発した後に届きました。残念ですが、住田先生
には18日にお知らせすることになりました。このことでは、一光さんのお手を煩
わせ、経過途中でご迷惑をおかけしました。ごめんなさい。
この句で栄女さんは、中七の「線上ゆるく」が、海の水平線と理解してもらえる
かと案じておられました。「ゆるく」という表現が素敵です。如何でしょう
か。「線上」とは別に、「海波(かいは)」という熟語は、使えませんでしょう
か。

心配していました雨が、夜になって強くなっていました。新年会になる二次会
は、竹里さんに準備していただいて、久松町の中華料理店「福」にお邪魔しまし
た。「福」には初訪問でした。本日披露された句のこと、話題になった問題点など
など、話は尽きませんでした。住田先生が店長さんの似顔絵を描いて下さり、たい
そう喜ばれました。散会後は雨が激しくなってきました久松町から、人形町方面の
駅を目指して歩きました。来月は21日、場所はいつもの人形町区民館です。よろ
しくお願いします。
(白然記)

同好会情報

代表者氏名:芦尾 芳司(東京兵庫県人会顧問)
メールアドレス:ashio.yo@diary.ocn.ne.jp
電話番号:045-892-0438
FAX:045-892-0438
会からのメッセージ:【住田先生のご紹介】
 住田道男さんは「元気に百歳」クラブの俳句サロン「道草」を主宰されていて、初心者に俳句を解りやすく指導され、参加者から喜ばれております。
 また似顔絵を得意とされる人気者の明るい先生です。
 NHK全国俳句大会に二年連続して入選されておられ、今なお俳句の奥の深さを研究されています。
活動状況案内:○スケジュール 毎月第三水曜日 13:30〜16:30

○講   師 住田道男 先生
○場   所 中央区集会場(主として人形町区民館)
○費   用 
(1)入会金  2,000円
(2)月謝   1,000円/月
(3)講師謝礼 1,000円/年2回(7月、12月)

○持 参 品 毎回筆記用具はご持参ください
○募集会員数 20名程度
入会のお誘い(WORD):入会のお誘い(WORD)のダウンロード

開講の様子です。皆さん熱心に聴講しています。

作句発表の様子です

住田先生の講評時間です

第一回開催(H23.6.21)の様子

2013年を元気に迎えた俳句サロン「道草」のメンバー

俳句上達と健康を祈願した区民館近くの水天宮様

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