同好会情報:俳句サロン「道草」(俳句)


会員近影 浜離宮・浅草を巡る吟行ツアーにて(H30.11.21)
 俳句サロン「道草」も、お蔭様で9年目に入りました。

 俳句サロン「道草」は、住田先生はじめ会員一同が毎月第三水曜日に元気に集い、楽しく俳句を作っています。教室はいつもの人形町区民館です。11名のメンバーで俳句研鑽に努めており、仲間の増えることを全員で期待しています。
 新しい仲間と一緒に、日本の「四季の移ろい」や古来から伝わる日本文化を学びましょう。そして、日々の生活の「新しみ」「面白み」を、17音に表現しましょう。ご一緒に楽しい時間を過ごすことが出来れば嬉しいです。
 入会されて最初に授業に参加して下されば、一気にこの雰囲気が理解されることを確信しております。あと5名ほどの新会員が増えることを期待しております。最下段の「同好会情報」にあります連絡先、もしくは県人会事務局に、お気軽にご連絡下さい。お待ちしています。

同好会からのお知らせ

2022/9/26:第132回 俳句サロン「道草」を開催しました
 この数日、のろのろ台風14号の進路と襲来の時が、久松町区民館での句会を中止にさせはせぬかと、ハラハラと気を揉んでおりましたが大事に至らず、胸を撫で下ろして9月のひょうご「道草」の句会は、開催することが出来ました。
 伊達瀬音さん、田中空雅さんの2名が、体調を崩されて不参加でしたが、後の6名は元気に集まり、特に、右目を負傷されていた君塚明峰さんが復調、早々と区民館に到着されていました。にこやかな笑顔で登場され、ご挨拶に立った明峰さんを、 太田一光さん、久保竹里さん、坂上まさあきさん、本間傘吉さん、芦尾白然が、拍手をもってお迎えしました。また明峰さんはいつもの銘菓、草月庵のどら焼き「黒松」を買ってきて下さり、みんなに配って下さいました。明峰さん、本当に有難うございます。

 句会の方の準備は、9月7日(水)には、坂上まさあきさんから兼題を提示していただき、12日(月)には、本間傘吉さんから投句一覧表をいただくという、予定よりも早いペースで進行しました。まさあきさん、傘吉さん、いつも有難うございます。提示されました兼題三つと、それに応じて皆さんが詠み、選句致しました兼題ごとの天賞句並びに優秀句は、下述の通りです。
 兼題1「宵闇」
 兼題2「秋扇、秋団扇」
 兼題3「当季雑詠=仲秋=」

 兼題1「宵闇」
 ◎『宵闇や路地抜け来むとす妻待ちて』 瀬音    天1
 ◎『宵闇のシャッター通り灯が点る』 傘吉     天1
 ◎『宵闇の帰途風の音水の音』 白然          ☆5

 兼題2「芙蓉」
 ◎『通夜の席閑に戦ぐ秋扇』 傘吉         天1☆6
 ◎『乱れ居る机の上に秋扇』 白然         天1

 兼題3「当季雑詠」      
 ◎『「老けたね」と秋好日の共笑ひ』 傘吉     天2☆5
 ◎『風を遣る西洋薄逞しく』 まさあき       天2

 兼題1では、瀬音さんの句「宵闇や路地抜け来むとす妻待ちて」が、天賞一つを獲得しました。横町を抜け出たところで妻を待つ情景ですが、これはきっと瀬音さんの裏道の多いふるさと京都での句でしょうか。宵闇の暗がりを、妻がうまく抜けて来てくれるだろうかという句。心配して待っている夫の優しさに一票を投じたと、天賞推挙のコメントにもありました。温かい句ですね。
 次に傘吉さんの句「宵闇のシャッター通り灯が点る」が、天賞一つを獲得しました。近時、かつては賑やかであった商店街が、今はいわゆるシャッター通り、ポツンポツンと数えられるくらいに、点っている灯の寂しさ、身に沁みてくる秋の夜の侘しさに、評者は共感して一票が投じられたと思います。次に白然の句「宵闇の帰途風の音水の音」が、最多得票賞(☆印)をいただきました。「ひと言」でいただきましたように、宵闇の家路での体験を詠みました。本人としては「帰途」、「風の音」、「水の音」と、「と」の韻を踏んだつもりでした。

 兼題2では、傘吉さんの句「通夜の席閑に戦ぐ秋扇」が、天賞一つと最多得票賞(☆印)を獲得しました。天賞推挙のコメントに「知らない人たちが多く私語を控えて故人を偲びつつ読経を待つ雰囲気がよく表れている」とありますが、その通りですね。その雰囲気の中で黙然と秋扇を戦がせている人がいます。選者はこの雰囲気を見事にキャッチした作者に一票を投じました。次に白然の句「乱れ居る机の上に秋扇」が、天賞一つをいただきました。乱れて整理がつかなくなっている机の上に、無造作に扇が二本置かれている、その景を詠みました。天賞推挙のコメントに「何やら語り掛けてくるような扇」と、貴重な感想をいただきました。

 兼題3では、傘吉さんの句『「老けたね」と秋好日の共笑ひ』が、天賞二つと最多得票賞(☆印)を獲得されました。余談ですが傘吉さんは、8月、9月、連続して全句天賞を獲得、大記録を達成されました。お見事です。秋の会合、久しぶりに会う友との会話です。「お互い老けたね」と。ただこの共笑いは、にこやかな笑いというよりも、老けたことへの寂しさが、たっぷりと含まれています。寂しい笑いです。読者にはその景が、はっきりと見えてくるのです。迷わず一票を投じました。
 次にまさあきさんの句「風を遣る西洋薄の逞しさ」が、天賞二つを獲得しました。パンパスグラスを西洋薄と言っています。おそらく皆さん辞書を引くか、PCの検索サイトで調べられたのではないでしょうか。高原に群生しているパンパスグラスを目の当りにされたとき、ちょっとした風には揺らぎもしない景に、出会わせたことがあるのではないでしょうか。その景を見事にキャッチされました。

 傘吉さんの提唱で、先月から気になる提出句、或いは使われた語に、コメントをいただいている「ひと言」欄ですが、今日はその「ひと言」が、対面した場での意見交換会となりました。その中で明記しておきたいことを記述します。
 ◎ 竹里さんの句「馬追やふるさと偲び声を聴く」ですが、この「馬追」とは、秋の虫スイ
   ッチョンのこと。秋の侘しさを句に込めました。
 ◎ 一光さんの句「口結び小走りの娘宵闇に」ですが、中七が6音になっています。傘吉さ
   んから「中七を娘小走りにされては」とのご意見があり、一光さんからは直ちに次の句
   に推敲するとのことです。   「口結び娘小走り宵闇に」。
 ◎ 白然の句「乱れ居る机の上に秋扇」に対し、まさあきさんから「上五は、ことさら訳あ
   りに『乱れ居る』などと言わず、普通に『乱れたる』で好いのではないか。また中七の
   末尾の助詞「に」は「の」の方が、机の上の乱れが大きくなる」と言われました。
    この句は次のように推敲します。    「乱れたる机の上の秋扇」
 ◎ 空雅さんの句「兄を訪ひ施設を出るや秋微雨」に対して竹里さんの一言。
   「多分、認知症で、弟の自分を見極められない兄を介護施設に見舞い、やれやれと思い
   ながら施設を出ると、自分の心のように秋雨が降り続いている」
 ◎ まさあきさんの句「風を遣る西洋薄逞しく」に対する傘吉さんの一言。
   「散歩コースの川辺の中州にパンパスグラスの茂みが見えます。風の強い日はこの句に
   詠まれた逞しい光景が眺められます。風のない日の泰然と聳えている姿もこの句から連
   想されて大変気に入りました。惹かれました。
 ◎ 詳細は記述しませんが、動詞、助動詞、形容動詞の活用について、話題に出ておりまし
   た。今後これも採り上げる時が来ると思います。

 来月は早や晩秋、「残菊のなほその蕾数知れず」という句をみたことがあります。何か秋の暮れの強がりを聞いている気がしないでもありません。10月19日(水)、久松町区民館は予約してあります。心静かに俳書を読んで・・・という前に小生は神宮球場にも行かねばなりません。ではまた。皆さんお元気で!                   (白然記)
2022/8/30:第131回 俳句サロン「道草」を開催しました
 8月も人形町での句会開催は、中止せざるを得ませんでした。コロナ禍の第七波が来襲しています。それにも拘らず8月の帰郷休暇を制限なしのフリー休暇としましたものですから、この反動が8月下旬にどのように顕れるか、国内の不安状態が変わることはありません。ただ、4回目のワクチン接種を終えた高齢者は、全高齢者の90%以上と言いますから、日本の高齢者の罹病率は低く、元気な人が多いと言えるのではないでしょうか。
 私たち仲間では、先月から君塚明峰さんが右眼を負傷され休まれています。それと今月は田中空雅さんがお休みとなりました。そのほかの方はお元気で、太田一光さん、久保竹里さん、坂上まさあきさん、伊達瀬音さん、本間傘吉さん、芦尾白然の6名が今月の通信句会に参加しました。

 8月2日に、いつものようにまさあきさんから兼題の提示を受けました。提示された兼題は下述の通りで、参加した方は8月6日までに傘吉さんに投句、投句一覧表をいただいての選句も進み、今月は予定よりも5日も早い結果まとめを傘吉さんから拝受いたしました。
 兼題1「天の川」
 兼題2「芙蓉」
 兼題3「当季雑詠=初秋=」

皆さんが詠み、皆さんが選句して、天賞や佳句に選ばれた句は下述の通りです。
 兼題1「天の川」
 ◎『友幾人草葉の陰や天の川』 まさあき      天2
 ◎『鄙の宿外湯で仰ぐ天の川』 傘吉        天1
 ◎『天の川今夜は一緒に飲んでくれ』 白然     天1
 ◎『我が夢は銀河の下の大の字よ』 一光        ☆4

 兼題2「芙蓉」
 ◎『夕映やなほ色染めて酔芙蓉』 傘吉       天1☆4

 兼題3「当季雑詠」      
 ◎『酌み交はす夜長の惚気(のろけ)愚痴話』 傘吉  天1
 ◎『悠々と微風に乗る鬼蜻蜒(おにやんま)』 竹里     ☆4

 兼題1では、まさあきさんの句「友幾人草葉の陰や天の川」が、天賞二つを獲得しました。澄みわたる夜空の星群、長い時間の経過を思わざるを得ません。そのとき、消えていった友の数々もまた思い起こされ、感無量の時が流れていきます。読者の胸にも響くものがあるのではないでしょうか。
 次に傘吉さんの句「鄙の宿外湯で仰ぐ天の川」が、天賞一つを獲得しました。もてあます時間を外湯に向けました。そこは露天風呂、仰いだ夜空に銀河が横たわっています。この広大な夜空に、また違った充実感を味わうことが出来ました。白然の句「天の川今夜は一緒に飲んでくれ」が、天賞一つを獲得しました。美しさだけで沈黙の銀河、相手に不足はありません。黙って一緒に飲むだけです。
 次に天賞は付きませんでしたが、一光さんの句「我が夢は銀河の下の大の字よ」が、最多得票賞(☆印)を獲得しました。「部屋は暗闇、大の字に寝て銀河の横たわる夜空に身を預ける」・・・、こんな夢を抱きながら、大宇宙の果てまで見えるような星降る大空に願っておられるのでしょう。大きな句になりました。

 兼題2では、唯一つ傘吉さんの句「夕映やなほ色染めて酔芙蓉」が、天賞一つと最多得票賞(☆印)を獲得しました。「白い花びらが夕暮れには酔ったように紅に染まる、依って酔芙蓉という」とは、兼題を解説して下さるまさあきさんの言葉、また「ボランティアに出かける朝、その朝風に大きな白い花をなびかせる芙蓉には、生きている実感を深くするが、この花の命は一日、この花の儚さも痛感する」というものもあります。上述している傘吉さんの句と合わせ、夕映えに色をいよいよ濃くする酔芙蓉の宿命を、思わざるを得ません。余談ですが、富山八尾の「風の盆」に、強い印象を持つ小生には、気になる一句でした。

 兼題3では、これまた傘吉さんの句「酌み交はす夜長の惚気愚痴話」が、天賞一つを獲得しました。傘吉さんは本日提出された三句とも天賞もしくは最多得票賞(☆印)を獲得
されました。お見事です。少し持て余し気味の夜長の時間に、友と酌み交わす酒は、美味以外の何ものでもありません。やがて到来する忘情のとき、惚気話から愚痴話に話は転じていきます。友の対応もお朧気、秋のさびしいひとときが見えるようです。
 次に竹里さんの句「悠々と微風に乗る鬼蜻蜒」が、天賞は付きませんでしたが、最多得票賞(☆印)を獲得しました。街では最近は滅多に出会わなくなった鬼やんまですが、住いの場所によっては、まだまだ出会う機会の多い人もいるでしょう。悠々と姿を現す鬼やんまに、王者の風格をみる思いが致します。あの「威風堂々」のメロディが、聞こえてくるようです。

 日本の夏から秋への推移は、青森、秋田の降雨量が、百年に一度の多さを計測しているかと思えば、四国、九州の太平洋側では「こんな寡雨は、生まれて初めて初めてだ」ということです。俳句の世界、季語の世界の従来からの謂れが、通用しない現象が、あちこちに見受けられるようで不気味です。コロナ禍だけでなく、熱中症とのミックスケアは、小中学生だけでなく、為政者を戸惑わしています。ですが、これが私たちの住む地球の自然現象であるなら、真正面からこれに対応していかねばなりません。住み難い世の中になったものです。
 
 傘吉さんの提唱で、今月から句会のまとめで、提出句に対する「ひと言」を付記するようにしました。早速、今月から面白い「ひと言」が出現しています。例を小生の句からとるのは恐縮千万ですが、拙句「また一人入院の報南瓜煮る」に対しまして、付記された「ひと言」を披露します。
 ◎ 昔男ありけり。少なき友のまた一人入院と聞きて、独り夕餉の南瓜を煮る。孤老の哀愁
   (竹里)
 ◎ 逝ってしまった時間の方が、圧倒的に多い男の無常感が、「南瓜煮る」に感じられて捨
      てがたい。しかし、こんな句はあまり詠みたくない気もありはするが、つい・・・。
   (まさあき)
 ◎ 平凡な老いの日々にも忍び寄る人の世のはかなさ!余談、南瓜は私の好物。亡妻が染め
      てくれた南瓜絵のTシャツ、色褪せてヨレヨレになって、まだ着ている。(傘吉)

新しい「道草」の世界が出現しました。この先が大いに楽しみです。
                                    (白然記)

同好会情報

代表者氏名:芦尾 芳司(東京兵庫県人会会員)
メールアドレス:ashio.yo@diary.ocn.ne.jp
電話番号:045-892-0438
FAX:045-892-0438
会からのメッセージ:【住田先生のご紹介】
 住田道男さんは「元気に百歳」クラブの俳句サロン「道草」を主宰されていて、初心者に俳句を解りやすく指導され、参加者から喜ばれております。
 また似顔絵を得意とされる人気者の明るい先生です。
 NHK全国俳句大会に二年連続して入選されておられ、今なお俳句の奥の深さを研究されています。
活動状況案内:○スケジュール 毎月第三水曜日 13:30〜16:30

○講   師 住田道男 先生
○場   所 中央区集会場(主として人形町区民館)
○費   用 
(1)入会金  2,000円
(2)月謝   1,000円/月
(3)講師謝礼 1,000円/年2回(7月、12月)

○持 参 品 毎回筆記用具はご持参ください
○募集会員数 20名程度
入会のお誘い(WORD):入会のお誘い(WORD)のダウンロード

執務をされる住田先生(H30.9.19)

作句発表の様子です。

住田先生の講評時間です。

坂上まさあきさんへ皆勤賞を贈呈(H29.3.15)

居酒屋浜町亭での二次会にて。(H30.9.19)

俳句上達と健康を祈願した区民館近くの水天宮様

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