同好会情報:俳句サロン「道草」(俳句)


第八回開催(H24.2.23)の様子
 俳句サロン「道草」も、お蔭様で6年目に入りました。

 俳句サロン「道草」は、住田先生はじめ会員一同が毎月第三水曜日に元気に集い、楽しく俳句を作っています。教室はいつもの人形町区民館です。11名のメンバーで俳句研鑽に努めており、仲間の増えることを全員で期待しています。
 新しい仲間と一緒に、日本の「四季の移ろい」や古来から伝わる日本文化を学びましょう。そして、日々の生活の「新しみ」「面白み」を、17音に表現しましょう。ご一緒に楽しい時間を過ごすことが出来れば嬉しいです。
 入会されて最初に授業に参加して下されば、一気にこの雰囲気が理解されることを確信しております。あと5名ほどの新会員が増えることを期待しております。最下段の「同好会情報」にあります連絡先、もしくは県人会事務局に、お気軽にご連絡下さい。お待ちしています。

同好会からのお知らせ

2019/4/22:第93回 俳句サロン「道草」を開催しました
 気候もようやく落ち着いてきました。気温がもう冬のレベルまで下がることはないと思いますが、ここ数週間はまるで駄々をこねたように、寒い日をかなり頻繁に織り交ぜ、惑わせてくれました。今回から新年度に入りますが、平成年のまさに最終の「道草」開催となりました。
 本日のご出席は、君塚明峰さん、木村栄女さん、久保竹里さん、坂上まさあきさん、伊達瀬音さん、原  晶如さん、本間傘吉さん、白然の8名でした。そして、今回も明峰さんには美味しい大人気のどら焼きを私たちに買って来て下さいました。有難うございます。今年もお世話になります。どうぞよろしくお願いします。太田一光さん、大西六訥さん、田中空雅さんがご欠席でしたが、一光さんが投句で参加して下さいました。

 住田先生は開講の冒頭で、先週も話題に上がりました子規直々の弟子であった俳人、埼玉県行田市出身である川島奇北さんとの奇妙なご縁を、資料を配布して話して下さいました。住田先生は現役時代からの友人であられる川島清實さんとは、公私ともに永く交際が続いておられ、さらに現役時代ご同僚の君塚明峰さんも、現在、川島清實さんとは趣味を通して、月に三回はお会いになるとのこと。その川島さんのお祖父さんが、奇しくも川島奇北さんであるというのです。川島清實さんは現在毎年九月に、菩提寺の長光寺と行田市俳句連盟が共催する「奇北忌俳句大会」の選者を務められ、ご活躍中であることも判りました。住田先生は、俳人としての奇北さんは存じ上げていましたが、まさかその奇北さんのお孫さんが川島清實さんであったとは・・・。「事実は小説よりも奇なり」と申しますが、かくした奇遇を言うのではないでしょうか。
 
 さて、ここからは句会のご報告になります。住田先生が「どうでしょう。難しいですかね」と仰って、静かに提示された今月の席題と、皆さんが平成年最終の「道草」を飾るべく詠まれ、その中から選句された天賞句と最多得票賞句(☆印)は次の通りです。

 席題1.「行く春」又は「逝く春」
 ◎『行く春や酒酌む友の孫自慢』 傘吉
 ◎『行く春や山は魁夷の青となり』 晶如
 ◎『行く春や初の百寿者こつくりと』 竹里

 席題2.「藤」又は「藤棚」
 ◎『看板の一字隠して藤の花』 明峰
 ◎『藤垂れて顔床し石仏』 傘吉
 ◎『藤棚のさらに紫夕ぐれかな』 白然

 席題3.当季雑詠の自由題句
 ◎『山は山らしく暮れたり春深む』 明峰
 ◎『花冷えや病む身に柔き歯科の椅子』 栄女
 ◎『老いらくの恋と春とを惜しみけり』 竹里

 (道人の一句)
  行く春と逝く平成の句座閑  住田道人

 席題1.の冒頭を飾るのは、傘吉さんの句「行く春や酒酌む友の孫自慢」が、天賞一つと最多得票賞(☆印)を獲得されました。晩春の一日、友と酒を酌み交わし、友の孫自慢を「うん、うん」と、にこやかに聞いている。その長閑な時の流れが、選者の共感を呼んだのだと思われます。
 次に晶如さんの句「行く春や山は魁夷の青となり」が天賞一つを獲得しました。この句は東山魁夷の絵に使われている「青」が、あたかもこの時期の山の彩に相応しいと。そこに一票が投じられたのだと思います。
 もう一句、竹里さんの句「行く春や初の百寿者こつくりと」が、最多得票賞(☆印)句に選ばれました。竹里さんが母上様のご長寿を称えられた句で、ご健在の母上様に拍手喝采です。お目出度うございます。

 席題2.では、先ずは明峰さんの句「看板の一字隠して藤の花」が、天賞二つと最多得票賞句(☆印)に輝きました。この句は上五で「看板の」と、何を言い出すのかと読者に好奇心を抱かせ、さらに中七で「一字隠して」と、一層好奇心を煽りながら、下五で「藤の花」と決めています。見事です。
 次に傘吉さんの句「藤垂れて顔床し石仏」が、天賞一つを獲得しました。この句は中七、下五の「顔(かんばせ)床し石仏」の素朴さと、藤の花の垂れ下がりのバランスの妙が、選者の琴線を振るわせたのだと思います。最多得票賞に迫る得票を獲得しました。
 もう一句、白然の句「藤棚のさらに紫夕ぐれかな」も、藤棚の夕暮、変化した紫の濃さに、天賞一つをいただきました。

 席題3.の自由題句では、明峰さんの句「山は山らしく暮れたり春深む」が、天賞一つと最多得票賞(☆印)を獲得しました。この句は何度も何度も読み返しているうちに、春の深まり行く山の移ろいが、くっきりと脳に刻まれていく句になっています。そして上五で「山は山」と、山に焦点を合わさせながら、上五、中七の「句またがり」になり、「山は山らしく暮れたり」と、移ろう山の情景を想像させます。仕掛けが上手く出来ていますね。
 次に栄女さんの句「花冷えや病む身に柔き歯科の椅子」が、天賞一つを獲得されました。この句は中七、下五で、唯でさえ苦痛な歯科治療を、特に下五の「柔き椅子」が、あたかも苦痛を和らげる効果まで持っていて、選者の共感を呼びました。実は先日来、歯を痛められていた明峰さんの句かと、予想された選者もおられて、爆笑になりました。
 もう一句、竹里さんの句「老いらくの恋と春とを惜しみけり」も、天賞一つを獲得、この句は芭蕉の「行く春を近江の人と惜しみける」を思い起こさせる句で、しかも「老いらくの恋」と「春」をかけた、読んで笑顔が浮かんでくる興味津々の句になりました。
 本日の投句、一光さんの句「桜大樹小さき枝にスマホ群れ」ですが、「桜大樹」を「おうたいじゅ」と五音に詠むこともありますが、ここは上五です。「さくらたいじゅ」と字余りで良いのではないかというご意見を、皆さんが仰っていましたので、付け加えます。

 住田先生の句は、今まで「道人の一句」として、毎月、県人会HPにも掲載させていただいています。四月の句「行く春と逝く平成の句座閑(しづか)」は、平成最終の「道草」句会の様子を、見事に残して下さいましたので申し上げます。上五と中七の「行く春と逝く平成の」のあと、下五の「句座閑(しづか)」は、平成最終の句座が句作りの時間、選句の時間に、何度かシーンと静かになり、緊迫した時間が流れた瞬間をとらえたとのお言葉をいただきました。そのことを頭に刻んで、この句を何度も読み返していましたら、緊迫した時間の記憶が甦り、さらに来し方この八年間の「道草」のあれこれまで思い起こされ、懐かしさがこみ上げてきました。記念の句になりました。先生、有難うございます。

 本日の二次会は、竹里さんが、今月もお隣の「浜町亭」を予約して下さいました。定刻の午後五時に二次会は始まり、句会終了後も話題になっていました「秋の吟行」について話が飛び交いました。板橋案、行田案、まだまだ時間はあります。ゆっくり話し合いましょう。今回の二次会は、竹里さんが「今日は私が持ちます」と仰って、会計を済ませて下さいました。竹里さん、ご馳走になります。有難うございます。
 次回は5月15日です。皆さん、また元気に人形町でお会いしましょう。(白然記)


2019/3/26:第92回 俳句サロン「道草」を開催しました
 ここ数日の気象情報によりますと、「3月20日は暖かくなります」と予想していましたので、コートも着ずに人形町に向かいました。人形町に着きますと、確かに殆どの人がコートを着けずに歩いていましたが、マスクの人が目立ちました。花粉症に悩まされているのでしょうか。白然もその一人ですが、「道草」の皆さんは大丈夫でしょうか。皆さんが花粉症から解放されていることを切望します。
 本日のご出席は、太田一光さん、大西六訥さん、君塚明峰さん、久保竹里さん、坂上まさあきさん、伊達瀬音さん、原晶如さん、本間傘吉さん、白然の9名でした。木村栄女さん、田中空雅さんがご欠席でしたが、栄女さんは投句で参加して下さいました。

 住田先生は開講の冒頭に、例年3月の一大イベントになっております、年間皆勤賞、精勤賞の表彰式を、今年も実施して下さいました。栄えある皆勤賞は、まさあきさん、白然が受賞いたしました。特別皆勤賞は瀬音さん、一光さん、竹里さんのお三方、精勤賞には明峰さん、傘吉さんのお二方が表彰を受けられました。そして住田先生は、敢闘賞も含めまして全員の方々に、栄えある賞品が渡るように配慮して下さいました。先生本当に有難うございました。
 
 さて、ここからは句会のご報告です。住田先生が提示して下さった今月の席題と、皆さんが詠まれた句の中から選句され、天賞句或は最多得票賞句(☆印)を獲得された句は次の通りです。

 席題1.「春の土」
 ◎『大小の種待ち侘びる春の土』 明峰
 ◎『里山は木洩れ日の降る春の土』 傘吉
 ◎『土踏まずまでふみしめて春の土』 まさあき

 席題2.「白子干」
 ◎『白子干す陽の余りたる路地の奥』 晶如
 ◎『和に洋に万能レシピ白子干』 一光
 ◎『白子干海広がりて輝けり』 瀬音
 ◎『白子干目玉いとほし朝茶漬』 まさあき

 席題3.当季雑詠の自由題句
 ◎『一枚の切符春との二人旅』 明峰
 ◎『歎異抄読み了ふ春陽のもつたいな』 まさあき
 ◎『卒園や玩具は長き眠りつく』 晶如
 ◎『春愁う友は認知の幼な顔』 傘吉

(道人の一句)
 春の土狭庭の古木持ち上げる  住田道人

 席題1.では、先ずは明峰さんの句「大小の種待ち侘びる春の土」が、天賞一つと最多得票賞(☆印)を獲得されました。春を迎えて準備万端、肥沃な土地は、蒔かれるであろう大小の種を待ち侘びているというもので、春の勢いを見事に詠み込まれました。
 次に傘吉さんの句「里山は木洩れ日の降る春の土」が、天賞一つを獲得しました。季語「春の土」には、関連する季語に「土恋し」があります。そして人には、待ち焦がれた土への愛着があります。里山の木洩れ日が降り注ぐ「春の土」に、選者は「春の土のいとおしさ」を感じられたのだと思います。
 もう一句、まさあきさんの句「土踏まずまでふみしめて春の土」が、最多得票賞(☆印)を獲得しました。上五、中七の「土踏まずまで踏みしめる」という表現が、春の土の柔らかさ、温もり、引いては「愛おしさ」まで、足裏の皮膚にまで感じられた読者がいたということでしょう。

 席題2.では、先ずは晶如さんの句「白子干す陽の余りたる路地の奥」が、天賞一つを獲得しました。この句は中七、下五に表現された「陽の余りたる路地の奥」に、干された白子の「白」が、強く印象づけられます。「陽光豊かなり」ということでしょうか。
 次に天賞句、天賞一つを獲得された一光さんの句「和に洋に万能レシピ白子干」は、一転、卓上の料理の中に使われた白子干を詠まれました。まさに「これが俳句の自由さ、面白さ」というものでしょう。この句では、料理の中に使われる白子干のいろいろが見えるというものです。
 もう一句、瀬音さんの句「白子干海広がりて輝けり」が、天賞一つを獲得しました。この句は中七の「海広がりて」が、対照的に浜に干された白子の広がりを、訴求しているように思います。海も輝いていたのでしょうが、浜の白子干は、もっと輝いていたと思います。
 このゾーンでも、まさあきさんは最多得票賞(☆印)を獲得されました。選句されたのは、まさあきさんの句「白子干目玉いとほし朝茶漬」です。私たち「道草」のメンバーは「白子干の目玉」に、特別な思いがあります。それは明峰さんが、例えば「魚の目」を、とても苦手にされていることを全員が承知しています。選者はその一票をこの句に投じました。

 席題3.の自由題句では、明峰さんの句「一枚の切符春との二人旅」が、天賞二つと最多得票賞(☆印)を獲得しました。散文では「行間に思いを込める」などと、よく言いますが、この句は中七、下五の「春との二人旅」の中に、詠み手の全てを沁み込ませています。「春です。思い出と一緒に、良い旅をして来て下さい」と言わせていただきたいです。
 次に晶如さんの句「卒園や玩具は長き眠りつく」が、天賞一つを獲得しました。実はこの句の原句は「卒園や玩具の長き眠りかな」でしたが、晶如さんは選考後に、ご自身のお考えで「や、かな」の禁じ手と言われる形になっているので、これを推敲したいと仰いました。上述の句は、その結果として生まれたものです。
 次に傘吉さんの句「春愁う友は認知の幼な顔」が、天賞一つを獲得されました。口惜しくも認知症に陥られた友の幼な顔に、選者は胸を打たれたと思います。選外でしたが、投句された栄女さんの句「逆上がり出来て笑顔の春来る」が、高得票を獲得され、実は1票、最多得票賞句に足りませんでした。選者が嬉しさを共感できる中七から下五の「笑顔の春来る」であったと思われます。惜しかったです。

 本日の二次会は、お世話して下さる竹里さんが、お隣の「浜町亭」を予約して下さいました。定刻の午後五時に、ゆっくりと二次会を開始し、賑やかに話の花が咲きました。実は、本日の晶如さんの一句「卒園や玩具は長き眠りつく」は、この席上で生まれたと言っても過言ではないでしょう。二次会までも俳句の話で、皆さんが盛り上がるようになってきました。何だか嬉しいような、怖いような・・・。
 俳句サロン「道草」頑張れ! 次回は4月17日です。(白然記)

同好会情報

代表者氏名:芦尾 芳司(東京兵庫県人会顧問)
メールアドレス:ashio.yo@diary.ocn.ne.jp
電話番号:045-892-0438
FAX:045-892-0438
会からのメッセージ:【住田先生のご紹介】
 住田道男さんは「元気に百歳」クラブの俳句サロン「道草」を主宰されていて、初心者に俳句を解りやすく指導され、参加者から喜ばれております。
 また似顔絵を得意とされる人気者の明るい先生です。
 NHK全国俳句大会に二年連続して入選されておられ、今なお俳句の奥の深さを研究されています。
活動状況案内:○スケジュール 毎月第三水曜日 13:30〜16:30

○講   師 住田道男 先生
○場   所 中央区集会場(主として人形町区民館)
○費   用 
(1)入会金  2,000円
(2)月謝   1,000円/月
(3)講師謝礼 1,000円/年2回(7月、12月)

○持 参 品 毎回筆記用具はご持参ください
○募集会員数 20名程度
入会のお誘い(WORD):入会のお誘い(WORD)のダウンロード

開講の様子です。皆さん熱心に聴講しています。

作句発表の様子です

住田先生の講評時間です

第一回開催(H23.6.21)の様子

2013年を元気に迎えた俳句サロン「道草」のメンバー

俳句上達と健康を祈願した区民館近くの水天宮様

このページのトップへ