同好会情報:俳句サロン「道草」(俳句)


会員近影 浜離宮・浅草を巡る吟行ツアーにて(H30.11.21)
 俳句サロン「道草」も、お蔭様で9年目に入りました。

 俳句サロン「道草」は、住田先生はじめ会員一同が毎月第三水曜日に元気に集い、楽しく俳句を作っています。教室はいつもの人形町区民館です。11名のメンバーで俳句研鑽に努めており、仲間の増えることを全員で期待しています。
 新しい仲間と一緒に、日本の「四季の移ろい」や古来から伝わる日本文化を学びましょう。そして、日々の生活の「新しみ」「面白み」を、17音に表現しましょう。ご一緒に楽しい時間を過ごすことが出来れば嬉しいです。
 入会されて最初に授業に参加して下されば、一気にこの雰囲気が理解されることを確信しております。あと5名ほどの新会員が増えることを期待しております。最下段の「同好会情報」にあります連絡先、もしくは県人会事務局に、お気軽にご連絡下さい。お待ちしています。

同好会からのお知らせ

2020/1/20:第102回 俳句サロン「道草」を開催しました
 令和2年1月15日(水)、令和に入って初めてのお正月「道草」句会を、人形町区民館で開催しました。
ところが、いつも一番乗りで現れる久保竹里さんが、昨年末のインフルエンザから体調が元に戻らず、残念ながら欠席するとの連絡がありました。また君塚明峰さん、木村栄女さん、原晶如さんもご都合がつかず欠席。田中空雅さんは3月の検診待ちの欠席ということで、今回は太田一光さん、大西六訥さん、坂上まさあきさん、伊達瀬音さん、本間傘吉さん、白然の6名が集まりました。
 新年にあたり一つ申し上げます。私たちが心がけなければならない大事なことは、何と言っても「健康第一」スピリッツです。終始明るく、笑顔でおおらかに振舞うこと、無理をしないこと、積極的に行動すること、好奇心旺盛でいること、今年もこれを心がけていきましょう。そして、俳句を楽しみましょう。

 住田先生は開講にあたり、新年のご挨拶を短時間で済まされ、直ちに「新年は少ない人数でスタートですが・・・」と仰って、早々に席題を提示されて、句会の幕開けとなりました。住田先生が提示された席題と、私たちの詠んだ句、そして選句され、天賞並びに最多得票賞(☆印)の栄に輝いた句は下述の通りです。
 皆さんの投票結果は、見事に全員の句に分散しました。このことは、皆さんの句の持つ力が伯仲しているということであり、その分、選句が難しかったということです。言い方を変えれば「団栗の背比べ現象」とも言えるのでしょうか。以下に披露します。

 席題1.「初御籤」又は「初みくじ」
 ◎『大吉をそつと財布に初みくじ』 一光        ☆4

 席題2.「春近し」又は「春隣」
 ◎『春近し幽か枯田の息づかい』 六訥       天3☆5
 ◎『猫逝きて手持無沙汰の春隣り』 まさあき    天1
 ◎『散り急ぐ花ありそして春隣』 白然       天1

 席題3.当季雑詠の自由題句(新年・晩冬)
 ◎『雀らの啄(ついば)みしきり冬きりり』 白然   天1☆3
 ◎『初夢の優しき顔(かんばせ)誰やらむ』 傘吉   天1
 ◎『逃亡のニュース聴きつつ雑煮膳』 まさあき     ☆3
 
 (道人の一句)
  春近し狭庭の芝にいろ微(かす)か 住田道人

 席題1.では前述の通り、皆さんの投票が全員の句に分散しました。ただ、天賞句は選句されず、最多得票賞(☆印)は、一光さんの句「大吉をそつと財布に初みくじ」に輝きました。新年早々、一光さんは縁起の良い「おみくじ」を引かれました。「『おみくじ』は、持ち帰ってはいけないのでは」とか、「『大吉』は、大丈夫なんです」とか、ご意見がいろいろ出ておりましたが、そっと財布に入れたこと、お気持ちはよく解ります。今年は良いことがありますように祈念致します。
 選外でしたが、まさあきさんの句「ここ五年中吉ばかりの初御籤」の気持・・・、お察し致します。元気で運気を呼び込みましょう。

 席題2.では、六訥さんの句「春近し幽か枯田の息づかい」が、天賞三つと最多得票賞(☆印)を獲得しました。この句は中七、下五の「幽か枯田の息づかい」から、春の近いことを感じ取られた繊細さというか、鋭さというか、選者はそこに共感したのだと思われます。お見事でした。中七の「枯田」が、冬の季語ではないかとのご懸念も出ておりましたが、六訥さんは辞書を調べておられ、それはありませんと断言されました。
 次に、まさあきさんの句「猫逝きて手持無沙汰の春隣り」が、天賞一つを獲得されました。愛猫は、14年の寿命であられたとか。年末の好天の日、日向ぼこをしているのかと思っていたら、眠るように静かに逝かれたということでした。「中七の『手持無沙汰』が、良く解ります」というのが、選者の句評でもありました。
 白然の句「散り急ぐ花ありそして春隣」も天賞一つをいただきました。この時期、絨毯を敷いたように花片を散らす山茶花と、その先に見えてきている春の兆しを、中七「花あり、そして」の中に表現したく思いました。俳句で「花」といえば、「桜」を指しているのではないかとのご意見に、そのことは承知していましたが、どうなるかのと気にしていました。住田先生から「『散り急ぐ花』と、その花を固有名詞として特定すれば、この使い方も許されます」と、アドバイスをいただきました。有難うございます。

 席題3.では、白然の句「雀らの啄(ついば)みしきり冬きりり」が、天賞一つと最多得票賞(☆印)をいただきました。枯草の中の餌を啄む雀たちの冬を凌ごうとするバイタリティを表現しました。中七、下五の「啄みしきり冬きりり」のリズム感を感じていただければとも思いました。
 次に傘吉さんの句「初夢の優しき顔(かんばせ)誰やらむ」も、天賞一つを獲得しました。この句は夢に現れるシーンが朧気であり、何人かの人の顔が、入れ代わり立ち代わりする、一体、誰だったのだろうかと・・・。顔(かんばせ)という表現も良かったですね。五七五のリズムを整える表現、語彙の研究は必要ですね。
 更にもう一句、まさあきさんの句「逃亡のニュース聴きつつ雑煮膳」が、最多得票賞(☆印)に輝きました。年末の元ニッサン会長であったゴーンの、おそらく大金を投じての不法脱出劇、保釈中という扱いにある者の待遇の法的な難しさでしょうか。お雑煮をいただき、新年を寿ぎながら、ふいと苦さの過る雑煮膳になりました。

 選外でしたが、瀬音さんの句「朝日背に朱塗りの盃で屠蘇交す」もお正月らしい一句でした。初日のまばゆい輝き。ご家族の座敷での朱塗りの盃による屠蘇のやりとりは、見えてくる情景でした。
 もう一句、空雅さんの投句「七草粥野の幸たちも出会い初め」は、無投票に終わりましたが、住田先生から指摘がありましたように、句の趣向は上々であり、七草が鍋の中で初めて出会うという趣向は、面白いシーンを捉えているのですが、「今一つ、推敲を重ね、表現を吟味すれば」ということでした。たとえば、上五と中七の接続している語のつながりが、誤解を生まないかということ。また、七草粥は字余りに気を配る必要があり、別に「七日粥(なぬかがゆ)」、「薺粥(なずながゆ)」と五音で表現する方法もあるということです。上田五千石著「俳句に大事な五つのこと」の中に、句を推敲するとき『「いま」、「ここ」に「われ」』を、置いてみることの大切さを説かれています。含蓄のある言葉だと思いました。

 句会の終わった後、一光さんが「通信販売で、買い過ぎたので・・・」と言われ、名物の鶴橋風月「お好み焼き粉」を配って下さいました。一光さん有難うございます。この時期の食卓、美味なるお好み焼き作りに挑戦できます。

 本日の二次会は久し振りに「文福」にお邪魔しました。人数は少なかったのですが、ご欠席の皆さんの話、今日の俳句の話、行田の合同吟行会の話、阪神大震災から25年目になることなど話題も賑やかに、心温まる新年会になりました。
 では、次回は2月19日に元気にお会いしましょう。(白然記)
2019/12/23:第101回 俳句サロン「道草」を開催しました
 先月は行田市での合同吟行句会でしたので、12月18日、二か月ぶりの人形町、地下鉄人形町駅を大通りの交差点まで上がって来たときは、久し振りに地元に帰ってきたような気がしました。大通り商店街では、もう新年を迎える準備が進み、お正月を祝う提灯が並んでいます。甘酒横丁に入ると、ぐんと幟の数が増えて歩道を占有、道幅を狭くしていました。
 いつもは一番乗りの久保竹里さんが、インフルエンザA型罹患、千葉でドクターストップを命ぜられるとの電話があり、急遽ご欠席。本日のご出席は、太田一光さん、大西六訥さん、君塚明峰さん、坂上まさあきさん、伊達瀬音さん、原晶如さん、本間傘吉さん、白然の8名です。前述のようにハッスル竹里さんが欠席され、出席ご予定の木村栄女さんも、ご主人が体調を崩され、急遽ご欠席されました。田中空雅さんは、来年3月まで体調回復待ちで欠席とのメールを貰いました。「健康第一」と、今年も言ってきましたが、全員が元気に揃うというのは、難しいものです。

 住田先生のお話は、行田市での合同吟行句会のことから始まりました。俳句は句会ごとに、ルーティンと言うか「しきたり」があり、それぞれ違いのあることを話され、当日の句会進行についても平然と話されましたが、先生は、集まった60句の短冊を短時間に清書され、投票による選句の整理と賞品の授与まで、充実した句会を滞りなく終えられたことは、見事というしかありません。先生、本当に有難うございました。
 私たちメンバーもいつもとは違う句会の中でも、選句を終えて見ると、気がつけば「道草」派の仲間の佳句に投票するという結果になっていました。やはり日頃の勉強のなせる業でしょう。いずれにしましても、貴重な体験が出来ました。

 さて、本日の句会です。住田先生が提示されました席題と、私たちの詠んだ句、そして選句され、天賞並びに最多得票賞(☆印)の栄に輝いた句は次の通りです。もう一つ、忘れてはならないこと、人形町に帰って来ましたら、今日も明峰さんが、銘菓「黒松」を差し入れて下さり、一光さんが赤坂柿山の「ななこ」を差し入れて下さいました。お二方様有難うございました。

 席題1.「咳」又は「咳(しわぶ)く」
 ◎『だんまりの座をなごましむ咳ひとつ』 白然     天1☆5
 ◎『長男のわが形(なり)に似る咳払い』  まさあき   天1
 ◎『咳込んでやまぬ泪のひかりけり』   晶如       ☆5

 席題2.「日向ぼこ」
 ◎『日向ぼこふいと急用思い出す』    瀬音       ☆4

 席題3.当季雑詠の自由題句
 ◎『夕しぐれ紐のほどけぬ古き靴』    白然     天2☆7
 ◎『芋売りの声もかすれる空つ風』    明峰     天2
 ◎『孫とする柚湯で足のぐうちよきぱ』  晶如     天2
 ◎『冬日向杖持つ人の笑い声』      栄女(投句) 天1

(道人の一句)
 咳込みて車中の視線矢の如く  住田道人

 席題1.では、白然の句「だんまりの座をなごましむ咳ひとつ」が、天賞一つと最多得票賞(☆印)を、いただきました。上五、中七の「だんまりの座」と、その中での「咳ひとつ」が、次の場面を想像させて面白いとの評をいただきました。
 次に、まさあきさんの句「長男のわが形(なり)に似る咳払い」も、天賞一つを獲得されました。選者の「これまでに何度か見てきた場面ですね」という評に、皆さん頷かれておりました。「親の身振りは子が受け継ぐもの」です。これは納得ですね。
 最多得票賞(☆印)は、もう一句あります。晶如さんの句「咳込んでやまぬ泪のひかりけり」です。中七の「やまぬ」が、「咳込む」にも「泪」にも掛かっていて、咳も涙もなかなか止まらない感じが表現されています。そこに選者の共感が集まったのでしょう。下五の「ひかりけり」も効いていますね。

 席題2.からは、天賞が選句されませんでした。この席題からは、瀬音さんの句「日向ぼこふいと急用思い出す」が、最多得票賞(☆印)を獲得されました。気持ちよく日向ぼこをしているのに、ふいと急用を思い出して、その場を離れなければならない残念さ。まさに「あゝあ」ですね。この句にも共感される選者が、沢山いらっしゃいました。

 席題3.では、天賞二つ獲得という句が、三句ありました。その一つ、白然の句「夕しぐれ紐のほどけぬ古き靴」が、天賞二つと最多得票賞(☆印)をいただきました。この句は「夕暮どきの時雨」と、簡単に紐のほどけなくなった「古い靴」の対比から、「出かけたくないな」という物憂い気持が、表現できていれば良いなと思いました。選評に「杉田久女の句『花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ』が意識にないか」と言われましたが、それはありませんでした。
 次は明峰さんの句「芋売りの声もかすれる空つ風」も、天賞二つを獲得されました。選者の評にもありましたが「焼きいもぅー、焼いもっ」と、大きな声を張り上げて売り歩いていた時代を思い出させます。その声もかすれてしまいそうな空っ風が吹いている。何だか懐かしいですね。
 もう一つ、天賞二つの句は、晶如さんの句「孫とする柚湯の中のぐうちよきぱ」は、柚湯の中での孫との遊びを詠んだものですが、男の句か、女の句か、足の指で「グー・チョキ・パ」が表現できるかと、選句の時間には、賑やかな論評が飛び交いました。この句は下五の「ぐうちよきぱ」で締まるリズム感が良く、インパクトの強い句になりました。
 もう一句、栄女さんの投句「冬日向杖持つ人の笑い声」が、天賞一つを獲得されました。冬ですから、日向といってもそんなに暖かくはないでしょう。その中七、下五を「杖持つ人の笑い声」で締めて、この日向をいっぺんに暖かくしました。

 本日の二次会は忘年会です。忘年会には必ずお邪魔する銀座「かんだ」に、お世話になりました。今日はどういうことか、いつもよりも俳句論議に花が咲きました。「あゝでもない、こうでもない」と喧々囂々、賑やかな二次会になりました。皆さんには、来年も健康に留意され元気に俳句を楽しみましょうと、それぞれ笑顔のうちに散会しました。
 来年は1月15日が、初「道草」の日です。元気に人形町で会いましょう。
 皆さんどうぞ良いお年を!(白然記)

同好会情報

代表者氏名:芦尾 芳司(東京兵庫県人会顧問)
メールアドレス:ashio.yo@diary.ocn.ne.jp
電話番号:045-892-0438
FAX:045-892-0438
会からのメッセージ:【住田先生のご紹介】
 住田道男さんは「元気に百歳」クラブの俳句サロン「道草」を主宰されていて、初心者に俳句を解りやすく指導され、参加者から喜ばれております。
 また似顔絵を得意とされる人気者の明るい先生です。
 NHK全国俳句大会に二年連続して入選されておられ、今なお俳句の奥の深さを研究されています。
活動状況案内:○スケジュール 毎月第三水曜日 13:30〜16:30

○講   師 住田道男 先生
○場   所 中央区集会場(主として人形町区民館)
○費   用 
(1)入会金  2,000円
(2)月謝   1,000円/月
(3)講師謝礼 1,000円/年2回(7月、12月)

○持 参 品 毎回筆記用具はご持参ください
○募集会員数 20名程度
入会のお誘い(WORD):入会のお誘い(WORD)のダウンロード

執務をされる住田先生(H30.9.19)

作句発表の様子です。

住田先生の講評時間です。

坂上まさあきさんへ皆勤賞を贈呈(H29.3.15)

居酒屋浜町亭での二次会にて。(H30.9.19)

俳句上達と健康を祈願した区民館近くの水天宮様

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