俳句サロン「道草」(俳句)

会員近影 浜離宮・浅草を巡る吟行ツアーにて(H30.11.21)
俳句サロン「道草」は、住田先生はじめ会員一同が毎月第三水曜日に元気に集い、楽しく俳句を作っています。教室はいつもの人形町区民館です。11名のメンバーで俳句研鑽に努めており、仲間の増えることを全員で期待しています。
新しい仲間と一緒に、日本の「四季の移ろい」や古来から伝わる日本文化を学びましょう。そして、日々の生活の「新しみ」「面白み」を、17音に表現しましょう。ご一緒に楽しい時間を過ごすことが出来れば嬉しいです。
入会されて最初に授業に参加して下されば、一気にこの雰囲気が理解されることを確信しております。あと5名ほどの新会員が増えることを期待しております。最下段の「同好会情報」にあります連絡先、もしくは県人会事務局に、お気軽にご連絡下さい。お待ちしています。
同好会からのお知らせ
2021/3/1: | 第113回 俳句サロン「道草」を開催しました 第113回 ふるさとひょうご俳句サロン「道草」(通信句会) 開催 この一年、コロナ禍中で私たちの日常生活の在り方は、かなり変化したのではないかと 思われます。マスク着用も常態化してきましたし、手洗い、嗽は勿論のこと、お店に入る ときの消毒にも慣れてきました。不要不急の外出禁止要請にも黙々と対応しているように 思います。自宅にいる時間が多くなり、昨年末に住田先生から配布していただいた資料 『特集今もひびく昭和の名句』から、沢山のことを学ぶ時間もありました。思えば俳句という ものが「隠居老人の嗜み」とか、「日陰者の余技」と言われた時代を経て、今日の普及を見 るまでの変遷の中で、多くの俳人が命がけで俳句に打ち込み、今日のあることをこの資料 から読ませていただきました。住田先生から伝授いただいた伝統俳句の原点である「有季・ 定型・切字」がここにあります。百人千句の昭和名句も遺してくれています。本当に良い資料 を配布して下さいました。住田先生有難うございます。 そして2月の「道草」句会です。今月もコロナウイルス感染症の収まらない蔓延の危険 を考慮し、住田先生にご無理をお願いし、先生のお手数を煩わせることになる通信句会を 開催しました。太田一光さん、君塚明峰さん、木村栄女さん、久保竹里さん、坂上まさあき さん、伊達瀬音さん、田中空雅さん、本間傘吉さん、白然の9名全員が参加して、下述の 成果を得ました。住田先生、有難うございました。 兼題1.「春浅し」 ◎『たむろする雀忙しき春浅し』 白然 ☆6 兼題2.「春一番」 ◎『春一番落葉樹林の肌晒す』 まさあき 天1 ◎『大木が春一番に唸りづめ』 瀬音 天1 ◎『春一番石にすがりて受ける母』 一光 天1 ◎『解体の足場軋ませ春一番』 栄女 天1 ◎『吹つ飛んだ春一番の雀かな』 竹里 ☆5 当季雑詠の自由題(=初春・晩冬=) ◎『春灯し寝入るに惜しき鄙の宿』 栄女 天2☆9 ◎『春愁や何事もなく何もせず』 明峰 天2 ◎『酌み交はす間と間に残る余寒かな』 白然 天1 ◎『オホーツク流氷の動画友と愛で』 一光 天1 (道人の一句) 春一番新芽とけ初む庭の木々 住田道人 兼題1.では、残念ながら天賞句に推挙される句はなく、白然の句「たむろする雀忙しき 春浅し」が、最多得票賞(☆印)をいただきました。人影の少ない公園の草むらに群がる 雀の忙しなさと春の浅さを結びつけました。選外でしたが栄女さんの句「掘削の山肌うすく 春浅し」が、高得票を獲得されました。山崩れで地肌を露出したか、整地している工事中の 山肌の薄さと春の浅さに選者は共感したと思われます。 兼題2.では、まさあきさんの句「春一番落葉樹林の肌晒す」が、天賞一つを獲得しまし た。春浅くまだ裸木の多い落葉樹林に春一番が裸木を倒すように吹きつけ、山肌を晒し ている景を捉えました。選者にも吹き荒れる強風に山肌を晒した姿が、見えたかも知れま せんね。次に瀬音さんの句「大木が春一番に唸りづめ」が、天賞一つを獲得しました。 この句は吹き荒れる大木が発する音で迫りました。下五に「唸りづめ」と結句して、大木の 発する音の恐ろしさを表現し、選者も「地面を揺るがす様子を唸る」と表現したことを評価 しました。次に一光さんの句「春一番石にすがりて受ける母」が、天賞一つを獲得しま した。選者は「老いた母への慈しみと愛おしさ、そして過ぎゆく時間の哀しみも感じられ る」と評しました。もう一句、栄女さんの句「解体の足場軋ませ春一番」が、天賞一つを 獲得しました。この句は、解体のために組んだ足場が春一番の強風に軋む音の恐ろしさを 詠まれたのでしょう。選者も「足場の軋む凄まじい音の恐さと、事故に至らぬ春の風であ って欲しいとの願い」が述べられています。天賞句ではありませんが、最多得票賞(☆印) は、竹里さんの句「吹っ飛んだ春一番の雀かな」が、獲得しました。極めて明快なリズム 感で、春一番に吹っ飛ぶ雀を捉え、高得票を獲得されました。お見事でした。 自由題では、栄女さんの句「春灯し寝入るに惜しき鄙の宿」が、天賞二つと最多得票賞 (☆印)を獲得しました。鄙の宿、春おぼろ夜の灯火、まさに中七通り「寝入るに惜しき」 夜景が展開されているのでしょう。きっと選者は「鄙の宿の夜景」に、ノックアウトだと 思われます。次に、明峰さんの句「春愁や何事もなく何もせず」も、天賞二つを獲得しま した。選者の評に「『何事もなく何もせず』とは、仙人の心境でしょうか」との評がありま すが、このコロナ禍中のメランコリックな春を、「何事もなく何もせず」と表現されたのは、 見事というほかはありません。 次に白然の句「酌み交わす間と間に残る余寒かな」が、天賞一つをいただきました。賑 やかに飲む酒とは違い、「間と間に沈黙のある」静かな酒に、浅い春の「余寒」が残ってい るのを感じました。選者は「間と間に残る」という表現を「絶妙」と評して下さいました。 有難うございます。次に一光さんの句「オホーツク流氷の動画友と愛で」も、天賞一つを 獲得しました。オホーツク海の流氷の動画、おそらく眼前を直接覆って見る最近進出の 動画でしょう。臨場感あふれる迫力は十分です。友達と一緒に「凄い、凄い」と一緒に見ら れたのでしょう。選外でしたが、まさあきさんの句「訪へば野焼支度の其処此処に」が、 高得票を獲得しました。季語の「野焼き」をタイムリーに活かした句に得票が集まりました。 番外ですが朗報です。住田先生からご教示いただきました。実は、私たち「道草」仲間 の伊達正幸(瀬音)さんが、令和二年度NHK全国俳句大会の「自由題の部」におきまし て「入選」の栄に輝かれました。瀬音さん!おめでとうございます! 入選句は次の通りです。 「父の日や子らの前では背筋張り」 伊達正幸 短い2月を終え、いよいよ3月です。「草の芽」「春の土」「啓蟄」「青ぬた」「たんぽぽ」 「ミモザ」「黄水仙」などなど、多彩な季語が多く、俳句作りに楽しい季節になります。 ふるさとひょうご俳句サロン「道草」も10年の長きにわたって俳句を詠んできました。 ますます磨きをかけて豊かな俳句生活を楽しんで参りましょう。さあ皆さん、元気に 3月を迎えましょう。 (白然記) |
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同好会情報
代表者氏名: | 芦尾 芳司(東京兵庫県人会顧問) |
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メールアドレス: | ashio.yo@diary.ocn.ne.jp |
電話番号: | 045-892-0438 |
FAX: | 045-892-0438 |
会からのメッセージ: | 【住田先生のご紹介】 住田道男さんは「元気に百歳」クラブの俳句サロン「道草」を主宰されていて、初心者に俳句を解りやすく指導され、参加者から喜ばれております。 また似顔絵を得意とされる人気者の明るい先生です。 NHK全国俳句大会に二年連続して入選されておられ、今なお俳句の奥の深さを研究されています。 |
活動状況案内: | ○スケジュール 毎月第三水曜日 13:30〜16:30 ○講 師 住田道男 先生 ○場 所 中央区集会場(主として人形町区民館) ○費 用 (1)入会金 2,000円 (2)月謝 1,000円/月 (3)講師謝礼 1,000円/年2回(7月、12月) ○持 参 品 毎回筆記用具はご持参ください ○募集会員数 20名程度 |
入会のお誘い(WORD): | 入会のお誘い(WORD)のダウンロード |

執務をされる住田先生(H30.9.19)

作句発表の様子です。

住田先生の講評時間です。

坂上まさあきさんへ皆勤賞を贈呈(H29.3.15)

居酒屋浜町亭での二次会にて。(H30.9.19)

俳句上達と健康を祈願した区民館近くの水天宮様