同好会情報:俳句サロン「道草」(俳句)


会員近影 浜離宮・浅草を巡る吟行ツアーにて(H30.11.21)
 俳句サロン「道草」も、お蔭様で9年目に入りました。

 俳句サロン「道草」は、住田先生はじめ会員一同が毎月第三水曜日に元気に集い、楽しく俳句を作っています。教室はいつもの人形町区民館です。11名のメンバーで俳句研鑽に努めており、仲間の増えることを全員で期待しています。
 新しい仲間と一緒に、日本の「四季の移ろい」や古来から伝わる日本文化を学びましょう。そして、日々の生活の「新しみ」「面白み」を、17音に表現しましょう。ご一緒に楽しい時間を過ごすことが出来れば嬉しいです。
 入会されて最初に授業に参加して下されば、一気にこの雰囲気が理解されることを確信しております。あと5名ほどの新会員が増えることを期待しております。最下段の「同好会情報」にあります連絡先、もしくは県人会事務局に、お気軽にご連絡下さい。お待ちしています。

同好会からのお知らせ

2022/6/29:第129回 俳句サロン「道草」を開催しました
 6月21日(火)、ひょうご俳句サロン「道草」の第二回目の新しい句会を久松町区民館で開催しました。今回も田中空雅さんが出席出来ませんでしたので、欠席投句の形になりましたが、後は7人のメンバーは揃い、コーディネーターは太田一光さんにお願いし、それぞれ皆さんからご自身が選んだ優秀句と天賞句、その句を天賞に選んだ観点を発表していただきました。下述の通り兼題別にまとめてありますので。ご披露致します。

 これまでと同じように、坂上まさあきさんから解説入りの兼題をご提示いただき、期日までに本間傘吉さんに投句をしました。そして傘吉さんに作成していただいた投句一覧表に基づき、私たちは選句し、発表の日である6月21日を待ちました。
 句会に参加した人の前と提示された兼題は次の通りです。
   太田一光さん、君塚明峰さん、久保竹里さん、坂上まさあきさん、
   伊達瀬音さん、本間傘吉さん、芦尾白然の7名。欠席投句は田中
   空雅さん。

 まさあきさんが提示された今回の兼題は次の通りです。
   兼題1 「滝」
   兼題2 「雨蛙」
   兼題3 「当季雑詠=三夏、仲夏=」

 兼題ごとに皆さんが作成され、選ばれた天賞句は次の通りです。
 
 兼題1「滝」
 ◎『神の山二つに割つて滝落つる』 明峰          天1☆3
 ◎『山道(やまみち)を音を頼りに滝尋ぬ』 白然       天1☆3
 ◎『運命の譜を奏でたり滝(たき)飛沫(しぶき)』 まさあき  天1
 ◎『山間に小さき滝あり行(ぎゃう)の人』 空雅       天1
 ◎『潔く散るも様々滝飛沫』 傘吉             ☆3
 
 兼題2「雨蛙」
 ◎『踏ん張つてさて何処へ跳ぶ雨蛙』 まさあき       天1☆5
 ◎『欺きて草陰にあり雨蛙』 白然             天1

 兼題3「当季雑詠(=三夏、仲夏)」
 ◎『額紫陽花谷戸の小径の小糠雨』 傘吉          天1
 ◎『玄関にそつと置かれたる実梅かな』 瀬音        天1
 ◎『紫陽花の色や青紫の花雫』 白然            ☆5

 兼題1では、明峰さんの句「神の山二つに割つて滝落つる」が、天賞一つと最多得票賞(☆印)を獲得得しました。神の山を二つに割り、そこから滝が落ちてくるダイナミックさと爽快感、暫しものも言えず眺められたことでしょう。平易な言葉で平易に表現されたところが余計に迫力を詠んだのではないでしょうか。次に白然の句「山道を音を頼りに滝尋ぬ」も、天賞一つと最多得票賞(☆印)を獲得しました。山道の案内も少ない滝を、音を頼りに辿って行った情景を思い浮かべてまとめてみました。
 次にまさあきさんの句「運命の譜を奏でたり滝飛沫」が、天賞一つを獲得しました。選句発表会では、この句の運命の譜をベートーベンの第五協奏曲「運命」と思われた方がいまして、あちこちで声が上がりました。作者もニッコリとされていましたので、図星と思われます。次に空雅さんの句「山間に小さな滝あり行の人」が、天賞一つを獲得しました。滝に打たれる修業、山間の小さき滝での修行の景、気が引き締まる思いがしてきます。天賞は付きませんでしたが、傘吉さんの句「潔く散るも様々滝飛沫」が、最多得票賞(☆印)を獲得しました。滝の落ち込む飛沫と音と・・・、見ているうちに人生の様々が思い出され、幻覚さえ覚える時間が来て、不思議さに囚われました。読者はその不思議さに、一票を投じました。

 兼題2では、まさあきさんの句「踏ん張つてさて何処へ跳ぶ雨蛙」が、天賞一つと最多得票賞(☆印)を獲得しました。雨蛙の無表情な顔を言いますか、ポーカーフェイスと言いますか、まさに「次はどうしよう」という間を見事に取っているように見えます。その状態を上五で「踏ん張って」と負応現されました。そして中七の冒頭で「さて」です。共感の投票が集まりました。次に白然の句「欺きて草陰にあり雨蛙」が、天賞一つを獲得しました。雨蛙は跳べば着地した後で、数歩、歩くようです。とんだところを探しても蛙は見つかりません。神出鬼没の姿と無表情な顔とのアンマッチ、面白いです。選外になりましたが、竹里さんの句「雨蛙今日も眠れぬ夜が来る」も高得票を集めました。

 兼題3では、傘吉さんの句「額紫陽花谷戸の小径の小糠雨」が、天賞一つを獲得しました。季語の額紫陽花を除けば、中七下五の「谷戸の小径の小糠雨」は、語のリズムがよく、読者の共感を得ました。谷戸と言えば鎌倉の奥路路が思い起こされますが、額紫陽花もこの句にフィットしています。もう一句、瀬音さんの句「玄関にそつと置かれたる実梅かな」が、天賞一つを獲得しました。中七が「そつと置かれたる」字余りになっていますが、ここは実梅を置いて行った送り主の優しさと、送られたこの家のご主人の梅酒をつけるという趣味まで見えてくるような気がして、句全体にドラマがあるように思われます。とても印象的な句になりました。
 天賞は付きませんでしたが、白然の句「紫陽花の色や青紫の花雫」が最多得票賞(☆印)をいただきました。雨に打たれる紫陽花をしばらく眺めていた時の情景をキャッチしました。それにしても紫陽花の色は頭に残ります。

 来月は7月20日(水)に、久松町区民館を予約しています。明日、皆さんにお知らせしますが、まさあきさんに兼題の提示を7月6日(水)にお願いできればと思っています。この頃には梅雨も明けていると思われます。皆さんどうぞお元気に来月の準備を、楽しんでいただければと念じております。
                                     (白然記)


2022/5/25:第128回 俳句サロン「道草」を開催しました
 去る5月17日(火)、準備してきたひょうご俳句サロン「道草」句会を、人形町区民館で開催しました。やはり仲間が笑顔で一堂に会するのは好いですね。久し振りにリアル句会の実感を味わいました。コロナ禍に遭遇して足掛け3年、私たちはPCによる通信句会でこれに対応して来ました。
 今回スタートする新しい句会は、本間傘吉さんに作成していただく「投句一覧表」までの手順は、これまでの通信句会と変わりません。その後、教室に集まり、選句以降の手順(優秀句の選択、天賞推挙句と推挙に至る理由をまとめる)を、発表する、討論するという形で、句会を進めていきます。全体の進行並びに討論のコーディネーターは衆議一決で、太田一光さんにお願いしようということになりました。一光さん、どうぞよろしくお願い致します。

 これまでと同じように、坂上まさあきさんが、月の初めに解説付きの兼題を提示して下さいます。今回の場合で言えば、兼題の提示日は5月1日(日)、私たちは提示された兼題句を詠み、5月7日(土)までに本間傘吉さんに投句しました。
 句会に参加した人は次の通りです。
   太田一光さん、君塚明峰さん、久保竹里さん、坂上まさあきさん、
   伊達瀬音さん、本間傘吉さん、芦尾白然の7名。欠席は田中空雅さん。

 まさあきさんが提示された今回の兼題は次の通りです。
   兼題1 「夏立つ」(傍題「立夏」、「夏来る」)
   兼題2 「葉柳」 (傍題「夏柳」、「柳茂る」)
   兼題3 「当季雑詠(=夏=)」

 傘吉さんは5月9日(月)に、私たちのPC上に「投句一覧表」を送信して下さり、私たちは優秀句の選句に入りましたが、新しい句会はここからです。自宅でのデスクワークとしての選句作業に入る訳ですが、「5月17日(火)の句会で、選句結果を発表する準備をしなければならない」ということになった訳です。
 言うならば、「新しい句会」とは「選句発表会」ということです。そして今回は、田中空雅さんが句会を欠席されましたが、勿論のこと、投句から参加していただき、選句結果(兼題ごとの優秀句2句決定、合計6句の優秀句の中から1句、天賞を決定すること。更に天賞推挙の理由をコメントにすること)を、傘吉さんに送信していただきました。たとえ欠席されましても、句会に参加している臨場感は持っていただくことを企図しました。

 句会の中での皆さんの討論の様子は、後述する兼題ごとのコメントの中に入れることにしました。ここで各自が選句する優秀句の優秀たる根拠を発表されます。私たちは各自の句の優秀さについての考え方を、知ることが出来ます。そしてそれは皆さんの以後の勉強になると考えます。前置きが長くなりましたが、各自が選句した優秀句のご披露から始めることにしましょう。

 兼題1「夏立つ」
 ◎『空の青を少し濃くして夏来る』 白然     天1☆4
 ◎『熱気立つグランド球児の夏来る』 傘吉    天1
 
 兼題2「葉柳」
 ◎『図書館の音無き午後の夏柳』 明峰      天2
 ◎『葉柳と揺れて揺られて舫ひ舟』 傘吉     天1☆5
 ◎『枝の先を川游ぎさす夏柳』 白然       天1
 
 兼題3「当季雑詠(=夏=)」
 ◎『淡々と生きたき余生初夏の風』 明峰     天1
 ◎『川海老を掌で掬ふ子ら端午かな』 空雅    天1
 ◎『麦の穂のまさに出でんと膨らみぬ』 まさあき   ☆3
 ◎『狂ほしく餌運びをる蟻の群』 瀬音        ☆3
 ◎『小さくとも枝に満つ銀杏若葉かな』 白然     ☆3


 兼題1では、白然の句「空の青を少し濃くして夏来る」が、天賞一つと最多得票賞(☆印)を獲得しました。背景の大きな句になったことと、着眼点が面白かったとの評価をいただきましたが、上五の字余り「を」が、余分であるとの指摘を受けました。全く仰せの通りで、以後この句は「空の青少し濃くして夏来る」とさせていただきます。次に傘吉さんの句「熱気立つグランド球児の夏来る」が、天賞一つを獲得しました。春の大会を終え、高校球児たちは夏の甲子園予選に備える時期です、選手たちにとっては、大事な調整段階に入っていますので、練習は熱を帯び、句前半の「熱気立つグランド」という言葉に、選手たちのグランドのトンボ馴らしから、一本一本の打撃練習まで、真剣さが伝わって来るとの評者の指摘に、皆さん首肯されていました。
 
「立夏」のコーナーでは、一光さんの句「圧巻の冠雪富士や夏立ちぬ」が、討論の対象になりました。「この時期の迫力ある冠雪富士の描写として、上五に『圧巻の』があるが、ここで『圧巻』と表現せずに、読者に『圧巻』を想起させる言葉はないだろうか」との意見が出されましたが、最終的には「やはりここでは『圧巻』と表現する以外に適切な言葉が見つからない」との意見に収斂されていきました。「冠雪富士を近距離の山中湖畔で観る迫力は、凄いものがあるだろう」というのが、大方のご意見でした。
 この他、まさあきさんの句「薮そばの人の列にも夏立ちぬ」という神田の某有名蕎麦屋の情景は、質問もありましたが、まさあきさんは「その情景を詠みました」と言われました。瀬音さんの句「夏来る今日何の祝日問ひてをり」のGWの休日と休日名が、混同することが話題になりました。「昭和の日」「みどりの日」など・・・大変です。

 兼題2では、明峰さんの句「図書館の音無き午後の夏柳」が、天賞二つを獲得されました。初夏の図書館、ウィークデイの午後は、総じて音無しの静寂さ・・・でしょう。その音のない図書館の窓から見える柳が、風にそよぎ揺れています。その涼感、作者は至福のひとときを持たれたでしょう。次に傘吉さんの句「葉柳と揺れて揺られて舫ひ舟」が、天賞一つと最多得票賞(☆印)を獲得しました。「舫い舟」とは、港に停泊している船のことのようですが、辞書には「停泊のときに、お互いに繋ぎ合わされる舟のことを言う」とあります。漢字で書けば「船」よりも、「舟」ではないでしょうか。まるで芭蕉の旅の時代に立ち帰ったような錯覚を覚えます。
 次に白然の句「枝の先を川游ぎさす夏柳」も、天賞一つを獲得しました。柳が枝を川水に浸けているありふれた景から「川游ぎ」させるとしたセンスに感服との評をいただきました。本人は「游ぐ」を辞書から見つけたことを嬉しく思いました。

「葉柳」のコーナーでは。空雅さんの句「葉柳や朱雀大路のいま昔」の「葉柳と朱雀大路の関係」が。話題になりました。唐の時代の漢詩では、別れの場面で「柳」が登場するのが多いように思います。その辺りのことを解説できる人は居ませんでした。葉柳と朱雀大路についての「いま昔」解説をお聞きしたいです。まさあきさんが「気の満ちて此処を先途と夏柳」の句の中で、使われた「先途」という言葉についても、更なる勉強が必要と思いました。

 兼題3の当季雑詠では、明峰さんの句「淡々と生きたき余生初夏の風」が、天賞一つを獲得しました。洗練された老人に対して、よく「人生の達人」という尊称を使われる方がいますが、作者の明峰さんは、まさに「人生の達人」を目指されておられるでしょう。句評のお言葉に「爽やかな初夏の風のごとく生きたいのが人の世の至福、でも現実は邪念に惑わされてそうはいかない辛さ」と、ありました。「目指すところは一緒だな」と思いました。次に空雅さんの句「川海老を掌で掬ふ子ら端午かな」について、評者の言葉に「川遊びする子供たちの姿こそ端午にふさわしい。愛おしい句」とありましたが、自分自身の幼い頃が思い浮かべられる一句でした。
 天賞は付きませんでしたが、最多得票賞(☆印)獲得した句が3句ありました。先ずはまさあきさんの句「麦の穂のまさに出でんと膨らみぬ」です。麦の穂の膨らみ、収穫の時期の豊かな気持は、農家にとって至福の時でありましょう。それにしても今は、テレビに映るウクライナの現状を観て、顔が曇ります。豊かな収穫は農業にとっては宝です。次は伊達瀬音さんの句「狂ほしく餌運びをる蟻の群」です。狂おしいほどに働く蟻の動きを捉えられました。あの大群の生命を維持していくために、必要な行動なのでしょう。ついついじっと見てしまいます。もう一つは白然の句「小さくとも枝に満つ銀杏若葉かな」です。銀杏の成長をみていますと、あの特徴のある葉は、小さい時から成長するまで、あの形のままです。たとえ小さくても枝に満つ若葉のバイタリティに、力を貰いました。

 当季雑詠のコーナーでは、竹里さんの句「夏雨を貯めて草木の潤いに」の雨水の貯め方に焦点が集まりました。2.5トンのタンクに雨水を貯め込んでいて、庭の水遣りに利用されているとのこと、自然と共に暮らされているとの印象をさらに強くしました。傘吉さんの句「茄子植うる老いた手緩々土弄り」も話題になりました。農業が暮らしの中に入り込んでいる方なら常識かも知れませんが、茄子のことを「千に一つの無駄がない」と言うそうです。茄子は強いのですね。厳しい環境に耐えると言うことでしょうか。もう一句、一光さんの句「遠くより晴天祈る楠公祭」がありました。楠公祭は、楠木正成を祀る神戸湊川神社の祭りです。戦前、幼い頃に聞いた大きな太鼓の音が懐かしいです。

 二次会は人形町で懇談の出来る新しいお店を一光さんが見つけられ、本当に久しぶりの懇談となりました。新しい形の句会が定着するには、いま少し時間を必要とします。改善するべきところも多々あるかと思われますが、時間をかけて「道草」を、意義のある楽しい句会にして行きましょう。次回は6月21日(火)久松町区民館です。また元気にお会いしましょう。

                                   (白然記)
2022/5/9: 第127回 俳句サロン「道草」を開催しました
 手前勝手なロシアのウクライナ侵攻、不安な新型コロナウイルスの蔓延、相変わらずのニュース記事が、新聞にテレビに報道されています。この一両日は、知床岬の観光船の沈没で、また暗いニュースが気になります。乗船者26人のうち、14名の死亡が確認されたとのニュース以後は、進展が見えません。「無理が通れば道理引っ込む」の喩え、「何と言っても安心安全な暮らしが大切」と、肝に銘じました。
 坂上まさあきさんから提示された今月の兼題は、兼題1「花まつり」、兼題2「行く春」です。これに「当季雑詠句」を加えて、それぞれが3句を詠み、全員参加の24句が、今月も揃いました。選句という厳しい評価の関門を通過した今月の天賞句、優秀句は下述の通りです。どうぞご高覧下さい。通信句会の進行に、今月もお世話いただきました太田一光さん、本間傘吉さん、ご尽力有難うございました。

 兼題1「花まつり」
 ◎『花まつり稚児行列のおちょぼ口』 まさあき   天1☆5
 ◎『花まつり知恵がまわらぬお釈迦かな』 竹里   天1
 
 兼題2「行く春」
 ◎『異国のいくさ無残に春は行く』 傘吉      天1☆5
 ◎『行く春や昼餉は蕎麦と酒二合』 白然      天1
 
 当季雑詠の自由題(=春=)
 ◎『囀りやランドセルたち跳ねてゆく』 空雅    天2
 ◎『春暁の駅長隠し欠伸かな』 明峰        天1☆5


 兼題1では、まさあきさんの句「花まつり稚児行列のおちょぼ口」が、天賞一つと最多得票賞(☆印)を獲得しました。花まつりと言えば、頭に浮かんでくるのが、花御堂の中の「天上天下唯我独尊」のお釈迦様の立像と、稚児行列のすました子らのおちょぼ口でしょうか。選者の共感投票が集まりました。次に、竹里さんの句「花まつり知恵がまわらぬお釈迦様」が、天賞一つを獲得しました。どうにもならぬ世の中のエゴに、「仏様よ、何とかならぬのか」の気持ちが溢れている一句になりました。「よくぞ言われた。この勇気に乾杯!」です。選外ですが、一光さんの句「花まつりはしゃぐ童は仏さま」が、高得票を獲得しました。中七、下五の「はしゃぐ童は仏さま」の文言が、とても印象に残る句ではないでしょうか。

 兼題2では、傘吉さんの句「異国のいくさ無残に春は行く」が、天賞一つと最多得票賞(☆印)を獲得しました。「異国」の読みは「外つ国」で、「とつくに」と読ませています。ウクライナにとっては、まさに無残な春になりました。句を結ばれた下五の「春は行く」が、無残な春を訴えてきます。世界各国の目覚めを祈念します。
 次に、白然の句「行く春や昼餉は蕎麦と酒二合」が、天賞一つを獲得しました。世情は終わりのない不穏な状況、桜の散る風情も、川の流れの緩やかさも、一瞬の慰めに過ぎないということでしょうか。酒はついつい二合目に手を付けました。

 当季雑詠句では、空雅さんの句「囀りやランドセルたち跳ねてゆく」が、天賞二つを獲得しました。通学する小学校生たちを「ランドセルたち」と表現し、鳥たちの囀りの賑やかさにミックスさせています。天賞推挙のコメントに「世の中の平穏とこの子たちの幸せを、祈らずにいられません」とありました。次に明峰さんの句「春暁の駅長隠し欠伸かな」が、天賞一つと最多得票賞(☆印)を獲得しました。この句に表現されている「可笑しみ」というか「軽み」は、流石に「人生の達人たる明峰さん」だと思いました。天賞推挙のコメントに「春眠暁を覚えず」駅長さん朝早くからお疲れ様、ユーモアのある好きな句」とありますが、読み乍ら何度も頷きました。「隠し欠伸」ですか。分かりますねえ。選外に漏れましたが、まさあきさんの句「靖国の庭老木の花曇」も、印象に残る句ではないでしょうか。私たちの年代には「靖国」の持つ意味というか、歴史というか、心に刻まれたものがあります。その老木と下五の「花曇」が、強いインパクトを放ち印象的です。

 来月、5月の句会は、久し振りに人形町区民館に集まりましょう。5月17日(火)の午後1時半から始めたいと思います。余程の悪条件にならない限り、人形町区民館での句会は開催致します。本当に久しぶりですので、全員参加を期待します。別途、詳細については、4月1日付けのメール(件名 リアル句会の開催について)を、ご参照下さるようお願い致します。
                                    (白然記)

同好会情報

代表者氏名:芦尾 芳司(東京兵庫県人会会員)
メールアドレス:ashio.yo@diary.ocn.ne.jp
電話番号:045-892-0438
FAX:045-892-0438
会からのメッセージ:【住田先生のご紹介】
 住田道男さんは「元気に百歳」クラブの俳句サロン「道草」を主宰されていて、初心者に俳句を解りやすく指導され、参加者から喜ばれております。
 また似顔絵を得意とされる人気者の明るい先生です。
 NHK全国俳句大会に二年連続して入選されておられ、今なお俳句の奥の深さを研究されています。
活動状況案内:○スケジュール 毎月第三水曜日 13:30〜16:30

○講   師 住田道男 先生
○場   所 中央区集会場(主として人形町区民館)
○費   用 
(1)入会金  2,000円
(2)月謝   1,000円/月
(3)講師謝礼 1,000円/年2回(7月、12月)

○持 参 品 毎回筆記用具はご持参ください
○募集会員数 20名程度
入会のお誘い(WORD):入会のお誘い(WORD)のダウンロード

執務をされる住田先生(H30.9.19)

作句発表の様子です。

住田先生の講評時間です。

坂上まさあきさんへ皆勤賞を贈呈(H29.3.15)

居酒屋浜町亭での二次会にて。(H30.9.19)

俳句上達と健康を祈願した区民館近くの水天宮様

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